
ウイルスが個人レベルで犯罪に悪用される可能性について先ほど考えましたが、もっとひどいことに組織的にこのようなシステムが売買されたり利用されたりすることが起きるようになってきました。ボットを使って構築したネットワークを悪用してさらに大掛かりな犯罪へとつながるようになってきたのです。
例えば表だって販売することの出来ないような商品を売りさばくためにこのボットによるネットワークを利用して広告付きメールを大量に発信して儲けようというような動きが起きています。つまり闇の広告代理店のようなシステムが暗躍しているのです。
実際にロンドンでそのような事件がありました。複数の若者が乗っ取った数万台のパソコンを使うネットワークがレンタルされ、1時間に100ドルでレンタルできるようになっていました。そして金銭の支払いは匿名の支払口座が利用されていました。
このボットによる被害は拡大しつつあります。感染率に関してはいろいろな統計がありますので実際には正確な数字ははじき出すことが難しいですが、マカフィーというセキュリティ専門の会社の見解では約50台に1台の割合でボットに感染しているのではないかと見積もられています。
つまり100台のパソコンを使用している会社では2台くらいがボットの被害に遭っている可能性があるという計算になります。少し規模の大きな会社ではこれが決して他人事ではないということが分かると思います。
それで自分は大丈夫という間違った安心感を持つのではなく、ウイルス対策ソフトを導入したりアップデートを行ったりすることでウイルスに対する防御をぜひ継続的に行うようになさってください。
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